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【ライフ】個人事業主ってどうなの?メリットとデメリット

現代の日本では、業種の多様化が進み、仕事のやり方も人それぞれになってきている世の中になってきました。
サラリーマンであれば、終身雇用の時代から、転職してより良い条件の会社を転々としていく時代を経て、今ではやりたい事業や仕事があれば自分で開業出来る時代になってきました。
独立する方が増えてきた今、会社を作るには勇気がいるけど、フリーランスや個人事業主ってどうなの?という方に向けて、メリットやデメリット、実際はどんな感じなのか?ご紹介していきたいと思います。

1.個人事業と会社設立のちがいについて

個人事業主の事について調べて行くと、よく「法人化するのと個人事業主どちらが良いか?」などの比較論を目にしますが、今回は個人事業主がどうなのか?という点なのであまり結論には触れません。

ですが、あえて言うのであれば、法人と個人事業主の差は、ざっくり言うと「信用の大きさの違い」が一番大きなポイントです。

個人事業主の信用が小さいのではなく、法人でないと受けられない融資や、法人でないと仕入契約が結べないといった事が出てきます。

基本的に、お金を通資する側は、「いくら資本があるのか?」や「安定した利益がいくらあるのか?」、「ちゃんと返済できるのか?」という部分で判断します。
また、仕入れの契約などでも同じことが言え、「商品を卸すのはいいけど、支払い出来るのかな?」という判断があります。

個人事業主は、開業するにあたって資本金という項目が無いので、判断しづらい部分があるようです。
一方で法人の場合、資本金がいくらあるのか?という項目が必ずあります。
今では、資本金0円から会社設立できますが、実際に資本金0円の会社は少ないです。
なぜなら上記でもご説明していますが、資本金で判断されることが多いため、少なくても数十万~数百万円は用意している事が多いようです。

もともと会社を設立する場合、商法では有限会社で300万円、株式会社で1000万円の資本金が必用とされていました。
ですので、いくら資本金0円から会社が設立できたとしても、実際は資本金0円の会社だと、株式会社だろうと信用はあまりありません。
資本金0円でやるのであれば、個人事業主でいいじゃないかという感じになります。

ただし、会社を設立してもリーマンショック以降、貸し渋りはずっとありますので、設立したての会社にポンっと融資してくれるような事はあまりありません。

よっぽど魅力的な事業計画を立てるか、最初から利益が上がっていれば話は別ですが。
初めての会社設立で、まずそういう状況はありませんよね。

そういった事を総合的に考えると、個人事業主がいいとか、法人がいいといった事ではなく、自分の事業や状況に合った形で選ぶのが良いというのが結論だと思います。

2.個人事業におすすめできない事業

最近では、個人事業でも会社でも、起業するにあたって「在庫を持つな」、「0円から利益を作れ」と言われることが多いです。
「どういう事?」と思われる方が多いと思います。
簡単に言えば、リスクを限りなく0にして1の利益を生み、1の利益を育てていくという意味です。
それを極端に表現している言葉が、「在庫を持つな」、「0円から利益を作れ」という事です。

例えば、「アクセサリーショップを作ろう!」と考えたとします。
数年前であれば、「どこのメーカーの○○をいくらで仕入れて、○○円で売ろう。」や、「表参道で、○○㎡で家賃○○円の場所に店を構えよう!」と
考えていたと思います。

確かに、数年前まではそれが成り立っていたのですが、現在ではそう上手くはいきません。
仕入れを行うのには、お店によって違いはあるものの、毎回大きな金額がかかります。
その金額を、毎月自分のお店の売上や、個人の口座などから捻出する事が出来れば良いのですが、そうはいかない場合もありますよね。
その場合、金融機関から融資を受ける事になります。
当然、上記でも説明したように、金融機関も簡単には貸してくれません。
個人事業主よりも、資本金が明確な会社の方に貸す場合もありますし、まったく相手にされない場合もあります。
仮に、融資を受けられたとしても、月々の売り上げが思うように上がらなかった場合、最悪は借金の返済が滞り破産してしまうかも?というリスクがあります。

ではどうしたら良いのか。
上述していますが、「在庫を持つな」、「0円から利益を作れ」という言葉に戻ります。
もともと、この言葉は現在のIT技術の普及によって出てきたような言葉です。

まず、アクセサリーショップで、在庫を持つなという部分に関して説明していくと、GMOさんのminneなどが良い例です。
minneはアクセサリーの販売も行っていますが、minneというサービス自体は在庫を持っていません。
また、ECのサイトのようなシステムを自社で開発し、作家さんに、無料で商品を販売できるような場を提供し、それが売れた場合に手数料をGMOさんに支払っているという仕組みで利益を作っています。
これも、店舗を借りたりしている訳では無いので毎月の家賃などはかかりません。

GMOさんは大きな会社なので、システムを開発し大掛かりな事を行っていますが、「在庫を持つな」、「0円から利益を作れ」の理想形だと思います。

要するに、なるべく経費を掛けないという経営が基本で、最初からなるべくお金を継ぎ来ない方法を考えるという事です。

そう考えると、あまり在庫を抱える必要のない事業が、個人事業に向いているといえます。
例えば、マッサージ・カウンセラー・コンサル・システムエンジニア・デザイナー・などが向いているといえます。

もちろん、パソコンやベッド、デスクなど設備費用は掛かりますが、基本的に在宅でもカフェでも出来るような仕事内容になります。
体一つで出来る技能は、非常に個人事業に向いていると言えます。

また、販売業に関しても個人が商品を作れるのであれば、無料のECサイトなどを使って行えば無駄な経費を抱えずに、販売を行っていく事が出来ます。
そこで、ある程度売り上げの目途が立ってきたら、好きなお店に置いてもらう→法人化してお店を出す。といった流れを踏めるとなお良いですよね。

逆に、飲食などはどうしても材料費と店舗の家賃が掛かってしまうため、経費がかさんでしまいます。
利益が出るまでの間を凌げる生活費や、家賃、光熱費、その他諸々の費用を支払えるだけの貯蓄が必要になってきます。
そういった部分を考えると、個人事業主が経営している飲食多くありますし、夢はありますが個人事業では向かない職種かもしれません。
移動販売でも、キッチンカーなどに経費を取られてしまうため、よく検討する必要があります。



3.個人事業主の実際の生活

実際に個人事業主の話を元に、どういった生活を送っているかや、落とし穴があるかなどをご紹介していきたいと思います。

確定申告が最初の壁

個人事業主は確定申告を行わなければなりません。
自分でやるのも良いですが、これがかなり大変です。
また、当たり前ですが一番楽なのは、税理士にお願いするのが良いです。
しかし、税理士報酬もバカにならないという事で、自分でやっている方も多いそうです。

色々な考え方はありますが、確定申告や税金に関しては税理士にお願いするのをお勧めします。
というのが、慣れない確定申告を自分で行い、本業に身が入らないのは時間の無駄だからです。
その時間を利益に出来るよう頑張った方が、個人事業主にとって良い事だと思います。
現に、初めての確定申告は自分で行って、次回からは大変さに懲りて税理士にお願いするというケースはかなり多いです。
「頑張って、税理士報酬を支払えるだけのお金を稼ごう!」となる方が大多数見受けられます。

最初は心が不安定になりやすい

また、会社を設立しても同じことが言えますが、安定するまではその日暮らしのような状況が続くのは覚悟しておいた方が良いです。
それに付け加え、大体の方は企業や組織などに努めてから個人事業主として独立しますので、意外と一人ぼっちという事に慣れていません。
その日暮らしの経済的な不安と、それを同僚などに相談できない状況はかなり心細いです。
状況が安定しないうちは、この状況に耐えられないという方が多いです。

個人事業主のコミュニティ

しかし、SNSが普及しているのもあり、全国どこの地域にも個人事業主のコミュニティなどが存在しています。
初めての個人事業主としての暮らしで、精神的にも参っている状況で、同じような仲間を見つけると心強いですし安心しますよね。
そのコミュニティの中では、「飲食事業の方、いっしょにイベントやりませんか?」や「懇親会でビジネスの輪を広げませんか?」といった書き込みが頻繁に行われています。

しかし、ここに落とし穴が存在している場合があります。
一件良い話に聞こえますが、中には「自分さえ良ければいい」という人が結構な割合でいます。
たとえば、あなたの商品を「仲良くなって、安く商品を売ってもらおう!」と考えている人がいたり、他の個人事業主が精神的に参っていて、あなたに「依存」してしまったりという事が本当に多いのです。
そうなると、あなたの価値ある、個人事業主生活の足を引っ張られてしまう恐れがあります。

もちろん、皆がみんなそうではありませんし、警戒しすぎる必要はありませんが、「あれ?この人なんかおかしいな?」と思ったら、自分の感覚を信じて距離を取るのは必要な事です。
ちなみに、そういった要注意人物はイメージですが、集まりの中で大体5%から10%くらい存在していると考えておいた方が良いですね。
ただ、そういった変な方は、コミュニティ内でもすぐに噂にもなるので、ある意味安心ではあります。

やりたかった事が売れない

どんな職業でも良いのですが、特にお店を構えている個人事業主に多いのですが、「自分が売りたい物」や、「お勧めしているものが売れない」という状況に陥って落ち込んでしまう場合があります。
会社でも、個人事業でも「こんなにいい物なのだから売れるに決まっている!」、「素晴らしい技術だからみんな分かってくれる!」と思って、皆さん事業に手を出しますよね。
「なのに売上が上がらない」といった状況になってしまうのが大多数です。

一概にこれだけとはいえませんが、よくある理由が3つあります。

➀立地条件と客層に合ってない
これは定番ですが、年配向けの商品を、若い夫婦が住むような街で売ってしまっていれば、いくらその商品が良くても売れないですよね。
客層や、立地条件が合っていないという事です。
広告の打ち方や、販売方法を工夫しなければいけません。

➁あなたの事業を誰も知らない
「そんな事あるの?」と驚いてしまうかもしれませんがよくあります。
お店を構えて、お気に入りの洋服を置いて、「いつでもお客さんに売れるぞ!」って思っていても、お客さんは来店しませんし、何の店なのか分かっていない事があります。
流石に、「洋服置いてるから洋服屋さんでしょ?」と思うかもしれませんが、そうではなく、お店に気づいていないのです。また、意図して目立つように洋服を置かなければ、お客さんは見てくれないのです。
人間の不思議な部分ですが、意識してないものは理解しないのが人間の本能です。

➂あなたのおすすめを求めていない
例えば、イタリア料理のお店を作ったとします。
少し極端な例ですが、実際にあった話です。
売り上げも良く、人気のお店だったのですが、常連さんにだけ出す裏メニューで「麻婆豆腐」がありました。
麻婆豆腐の方が人気が出てしまい、早々にイタリア料理のお店ではなく麻婆豆腐一本のお店に変更しました。
今では大人気のお店になっています。

最初から、うまく売上を取れる事業は無いという事ですね。
やりたい事をやらないという訳ではなく、実際に今の時点で自分に求められているものは何か?という部分もしっかり考えて売上を考えていくのが良いという事ですね。

また、自分で事業を行うには必ずリスクもあるので、不安はつきものです。
しかし、だからといって不安がって動かないのではなく、一歩一歩進んでいく事が大事なのかもしれないですね。



4.まとめ

いまの時代、会社組織にいても不安は尽きないという方もいらっしゃるかと思います。
やりたい事をやらずに生きていく事に、ストレスを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
個人事業主にしても、会社経営にしても簡単にはいかないかと思います。
ですが、夢を叶えるために、リスクを最小限にして一つでも自分自身が楽しいと思える事をしていきたいですよね。

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